日本の製造業が世界一になり、ものの品質やサービスの質が飛躍的に向上し、欧米の先進国もこの日本的なものを見習った。反面大量生産・大量販売が可能になり、大量消費・大量廃棄につながり、環境破壊にもつながることになった。 日本人が考えた(外国のQC・品質管理を改良)5S運動は、ものの豊かさと選択の幅を広げ、世界中の人にもの作りの大切さとその心を広めることになったが、一方で世界中に同じものがあふれ、その土地の固有のものや文化や伝統産業が衰退していくことになった.モノのグローバル化は文化の均質化にもつながり、大事な民族の価値や心を失うことにもなり、日本文明が衰退しているといわれるのも高い精神性と自然観を失いつつあるからではないだろうか、科学技術やITの背景には哲学が必要不可欠であり、5Sもそのひとつであるように思う。